プロジェクト・ストーリーは、お客様やビジネスパートナーとともに社会の豊かさを支え続けるベルシステム24グループのストーリーをシリーズでお届けするドキュメンタリー動画です。
Vol.6では、畜産業界のDX化と生産性向上に向けたベルシステム24とエコポークとの協業秘話、そして両社の特徴を活かした取組が畜産業界の働き方を変え、未来をささえるストーリーをお伝えします。
1. 両社の出会い 2. その声に、どうこたえるか。 3. 今後の野望
石井 当社はコンタクトセンター運営をベースとして、それに付随するBPOという形で業務を実施してきました。そこで培ったノウハウを違う領域で活かせていけないのかと検討している中で一次産業にたどり着きました。中でも畜産業は今後市場の拡大性が期待できる成長産業だと思ってます。
一方で畜産業を取り巻く労働環境は厳しく、例えば労働人口縮小で働き手不足であったり、業務がアナログでなかなかデジタル化が進んでいないというようなこともあり、ここは何かBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)として価値が出せる可能性が高いと着目しました。
神林 最初(ベルシステム24は)コールセンターの会社だろうって正直思っていましたが、調べてみると色んな業界を繋いだり、本当にBPOをする会社だっていうところが分かりました。ベルさんの歴史とか、経営の方針を見てると、どんどん新しいことをやっていくんという姿勢があったので、もうその姿勢を見た瞬間にこの会社にお願いしますって決めました。
中嶋 繁殖から始めて屠畜場に出荷するまでが僕らの仕事です。豚は生まれてから6ヶ月で110キロぐらいになるのですが、そこまでの管理を僕たちがお世話します。繁殖で気をつけることは、お母さんの健康状態を毎日見てあげたり、空気や水の質などの衛生面の管理が重要で、子供も母親から違う部屋に移る時にストレスがかかるんで、そこをケアして大きい豚に育つように餌をしっかりあげることが僕たちの仕事です。
神林 (畜産の現場は)1年もかかるプロセスで4000商品を管理する、すごく高度な生産管理が必要なのに、データがない。ということは、生産管理の考え方とデータを使ってあげたら逆にポテンシャルが高いと感じました。AIの前にまず生産管理の考え方だけでもこの業界にすごく貢献できると信じて、すごく頑張ってPorkerを作りました。
澤頭 エココークはPorkerというシステムを開発し生産管理の基盤を構築しました。我々が組むことによって、それを運用するソフトを提供しようと思っており、例えば今後発売予定のカメラで監視する業務やPorkerに入力する作業を代行したり、システムの使い方を指導したり、問い合わせを受けたり。運用するためのソフト面を我々の方で提供するという枠組みで動いていければなと思ってます。
中嶋 (Porkerを使うと)やっぱり誰もが見てわかるっていう部分、僕の感覚と従業員さんの感覚とがPorkerの中で共有できる。どこで何が起こってるっていうことが数字で見れるので、以前は一個一個報告が上がってきてそれに対して指示してたのですが、その手間がPorker上でできるので、そういった面ではすごく助かっています。
澤頭 我々が入ることで、さらに業務を効率化できます。例えば監視を代行しているから(従業員が)お休みが取れるとか、煩雑な作業がもっと効率的になったり、DX豚舎を入れれば換気とかも全部自動でやってくれる。そういう世界が作れればもっともっと魅力ある業界になると思いますので、それは業界のためにもやりたいなと思っています。
石井 当社のコーポレートボイスは、あえて「誰の声」かを限定しない、考えさせられる言葉だと思います。一次産業って今までは発想すらなかったですが、世の中の声から当社がお手伝いできることを見つけるっていうか、発想がかなり変わってきたなと感じます。
神林 (ベルシステム24と)組んで間違ってなかったなと本当に嬉しく思ってます。当然僕だけじゃなくて社員も喜んでますし、なにより農家さんが喜んでもらっているということが、僕にとってはベルさんと一緒になれて良かったです。
中嶋 養豚って閉鎖的で、外から見て何やってるかわからないような業種なのですが、若い子たちが働きたくないっていう考え方を払拭したい。オープンな職場にして、地域の人たちにも「僕たちはこういうことして美味しい豚を提供してるんだよ」っていうことを訴えられるような会社にしていきたいなと思ってます。