AIの登場によって、画像認識、自動制御等の世界では人間の能力を超え始め、適用領域は拡大し続けています。カスタマーサービスもAIによって劇的な変化を遂げると思われましたが、普及率、活用レベルは高い状況ではなく、発展の道筋も定かではない状況です。それは、運用現場が簡単に利活用できるレベルまでAI製品技術が深化していないためです。
ICS Lab.では、長年蓄積したコンタクトセンター現場での運用ノウハウと、AI・自然言語処理・アナリティクス・ビッグデータなど新たな技術領域を組み合わせた「機械知能(Machine Intelligence)」の独自開発によって、「ヒト」と「新技術」を融合させた「次世代コンタクトセンター」を構築します。
この活動を通し、新時代を切り拓き、お客さま、働くコミュニケーターをEmpowerし、喜びと感謝に溢れる世界を創ります。
ベルシステム24主催のウェビナー「言語AIとコンタクトセンターの現在と未来」に、当研究所のAIエンジニアが登壇します。 セッションを通じて、言語AIの現在の状況や展望について詳しくご紹介し、話題のChatGPTに関して、その概要や運用方法の可能性を実際のデモ動画を用いて、なぜ弊社で取り組むのかについてもお話しします。ぜひ、ご参加ください。
開催日時 2023年7月13日(木)14:00~15:00(オンライン)
言語AIとコンタクトセンターの現在と未来 https://www.solution.bell24.co.jp/ja/seminar/2023_0713/
お問合わせ先 株式会社ベルシステム24 インフォメーション E-Mail:info@bell24news.jp
第1回より続けて参加している『AI王 ~クイズAI日本一決定戦』第3回コンペティションの最終報告会が2022年12月2日に開催され、ICS Lab.チームが準優勝いたしました。このコンペティションは、テレビのクイズ番組で使われるようなクイズをAIで回答して精度を競うものです。 ルールは前回(第2回)同様に、最終的な評価を行うクイズ1,000問の解答だけでなく、問題文も隠された状態でAIシステム全体を投稿する形式で行われました。 投稿したAIシステムは「文字」とし回答を出力して、主催者側だけが回答を確認・評価する厳密な方式で行われています。今回、我々のチームは1,000問中931問正答いたしました。 こちらが、最終報告会のシステム発表で利用した資料になります。
ICS Lab.チームの発表内容(PDF)
2022年3月に行われた第2回では8割程度の正答率だったのですが、1年もかからずに9割を超える精度を達成したことになります。これは前回の発表で様々なノウハウが発表・共有された結果であり、この研究コミュニティが生んだ一つの成果とも言えます。 改めてコンペティションの運営に携わっていただいた実行委員の方々、参加者の方々に深く感謝申し上げます。 今回の結果は日本語の質問に正確に答えるという点において、コンタクトセンターの業務への応用が期待されるものです。引き続きこのような最先端の技術と現場の運用力を生かして、お客様や働くコミュニケーターの課題解決を実現してまいります。
『AI王 ~クイズ日本一決定戦~』第3回コンペティションhttps://sites.google.com/view/project-aio/competition3
株式会社ベルシステム24のウェブサイトで導入事例が掲載されました。以下のリンクよりご確認いただけます。 詳しくはこちらから
3月16日(水)~3月18日(金)に開催されたソニーコンピュータサイエンス研究所主催「オープンハウス2022」において、ICS Lab.所長の景山 紳介と共同研究所長のミカエル・シュプランガーが対談を実施。また、研究開発内容を3名のエンジニアが紹介しました。アーカイブ動画が公開されていますので、ご覧下さい。
ソニーコンピュータサイエンス研究所オープンハウス:https://www.sonycsl.co.jp/OpenHouse2022/ ※ Day 1 プログラムNo. 1-5
登壇テーマ:Cybernetics Contact Center Project 人とAIの協動によるストレスフリーなカスタマーサービス
アーカイブ動画:https://youtu.be/Peeg2KsvhBw?t=19829
2022年3月11日に開催された『AI王 ~クイズAI日本一決定戦~』にICS Lab.のエンジニアチームが昨年に続き参加しました。日本語のクイズ問題に回答するAIを実装して精度を競うコンペティションになります。
前回は回答をWikipediaの20ページから選択する課題でしたが、今回は選択肢がなく自由な言葉で回答する、より実践的かつ難しい課題設定になっていました。
我々ICS Lab.チームは、最終投稿に対する人手評価にて1,000問中804問正解して、第2位という結果になりました。報告会当日のシステム発表で使用した資料については以下をご参照下さい。
発表内容(PDF)
前回に引き続き、既存の研究を調べて応用すること、実践的な課題に取り組むこと、および他の参加者アプローチを知ることを通して多くを学ぶ事ができました。コンペティションの運営やデータ・ベースラインシステムをご提供頂きました実行委員の方々、参加者の方々に深く感謝申し上げます。
独自開発の*メール業務削減を支援するAI検索エンジン
現場でナレッジメンテナンスを可能とするAI検索エンジンMopas®との連携機能
これまで、AIによる社内データの分析と業務への適用を拡大させ、先端技術を活用した新しいビジネスモデルを作り様々なパートナーとのアライアンスにより検討を進めてきた。大学院では原子核工学を専攻し、米国大手コンサルティング会社などを経て現職となる。人工知能学会 正会員。
専門分野は人工知能、ロボティクス。自然言語処理、ロボット工学、知能/知性の基礎研究などの分野で豊富な研究経験を持つ。ロボットが子供のように言語を学習するシステムや、バイオメディカルの論文を処理し、新しい科学的仮説を予測する大規模なシステムなど、自然言語処理技術を用いたシステムを数多く手がけてきた。
1988年に設立され、新たな研究領域や研究パラダイム、新技術や新事業を創出し、人類・社会・地球に貢献することを目的としたソニーの研究所。主要な研究テーマは、 グローバル・アジェンダ、人間の能力拡張(Human Augmentation/Creativity)、ならびにAI、データサイエンス等。