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役員メッセージ (CSO)

事業戦略と融合した
サステナビリティ推進部の活動を通じて
共通価値の拡大を目指します
役員メッセージ (CSO)

サステナビリティ推進部は、その前身であるCSR推進室を拡張した形で2022年6月に設置された組織です。専任従事者の他、人事、総務などの関連部署からの兼任従事者で構成されています。これまでに、「企業理念」を受けた「我々と社会の共通する重要課題(マテリアリティ)」、人権方針、環境方針、そして社会貢献方針の決定など、当社グループの経営のベースとなるコンセプトを定義し、明文化することに取り組んできました。今後は、これらを従業員はじめステークホルダーの方々にも伝え、具体的な活動と報告を行っていくことが重要な取り組みの1つとなります。
当社グループが目指しているのは、CSRの先の段階とされる「CSV」(Creating Shared Value=共通価値の創造)の実現です。経済的価値と社会的価値を同時に拡大しようというアプローチのことで、企業としての利益を追求しつつも、それが社会課題の解決にもつながるような事業活動を展開するというイメージです。

例えば我々の具体的な活動の一つとして、障がい者の方々の雇用の多様化があります。ラ・バルカグループさんが運営元である久遠チョコレートさんやミカフェートさんとの取り組みは、雇用を通じたこれからのCSVのあり方を示唆する、かなり先進的な事例であると考えています。
ラ・バルカグループさんは、障がい者の方々に働く機会を提供するためだけにチョコレート事業を行っているのではなく、そもそもとても美味しいチョコレートを売ることで純粋に利益を上げようとされており、それによって障がい者の方々の生活を豊かにしようと強く考えています。ミカフェートさんとは、ビジネスとして利益が出る取り組みにしていくことで、障がい者の方がより意義を感じられるようにしよう、と話しております。

当社グループにとっては、「人材」が最大の経営資源です。当社のサステナビリティ活動には、「人的資本の数的・質的向上を図る」という戦略が基本にあります。それにより顧客に提供するサービスの質を上げ、収益の向上につなげ、社会に還元するというサイクルを確立することが、企業理念と一体となったサステナビリティ活動の基本であると考えています。
活動の計画や成果を、わかり易く示していくことも大切だと考えています。事業戦略の一環として取り組むわけですから、社内だけではなく、投資家や取引先の皆様にも納得していただかなくてはなりません。すべての活動を数値化できるわけではありませんが、具体的な目標を掲げていくことが重要であると考えております。
成長戦略の重要な基盤であるという位置づけをふまえ、社会に貢献するだけでなく、その実践を通じて当社グループがより健全に、より「総合的に強くなった」と評価していただけるような活動を目指してまいります。

株式会社ベルシステム24ホールディングス
常務執行役員CSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)
景山紳介