Solution 01
緻密なコスト分析により導き出された
「標準化」と「個別管理」の最適解
業務単位で収益性を捉えるコストマネジメント
ベルシステム24のコスト管理について教えてください。どのような視点で多様な業務のコストを管理しているのでしょうか
当社は様々な業種、業態のお客様から業務をお預かりしており、契約内容や拠点、求められる人材、必要な設備などはそれぞれ異なります。その中で、共通化できるものは全社で標準化し、個別性の高いものは実態に即して個々に管理することを基本方針としています。
加えて、案件固有の原価は受益者負担の考え方に基づき、業務単位ごとに適切に配賦することで、各業務の収益性を同じ目線で把握できるようにしています。
財務企画管掌 事業管理部 部長 木村 拓史
収益性のばらつきを可視化する、細分化と標準化の仕組み
このような管理手法が成立した背景を教えてください
当社では以前から案件単位での採算管理を行っていました。ただ、事業や契約形態が多様化する中で、同じような契約条件であっても収益性のばらつきがあり、採算が十分に取れていない案件が顕在化することもありました。
特に外資系企業のお客様では、価格の妥当性やコストの説明などについて、よりシビアな水準を求められるケースもあります。こうした背景から、業務を作業単位まで分解し、それぞれにかかるコストを細かく把握できる仕組みが必要でした。その際、共通する原価については標準単価を用いることで、公平な基準で収益性を比較できるようにしました。これにより、案件ごとの収益性の違いがどこから生じているのかを可視化できます。
1700社との取引で培った知見を、改善の力に
昨今、どのような水準や期待を求められるようになっていますか
単に業務を請け負うだけではなく、「他社事例や業界知見を踏まえて、より良い運営方法を提案してほしい」という依頼をいただくことが多くなりました。当社は現在、約1700社(2026年2月期時点)との取引があり、そこから様々な業界・業務のナレッジや運営事例を蓄積しています。やはり当社の強みは、それだけ多くのお客様にソリューションを提供しているということ。多数請け負っている業務の中で、同じような業務フローがフィットするケースは当然出てきます。同一の業界の中でも、上流から下流、そのほか様々な領域のお客様との取引があり、先端事例も熟知しています。多くの企業を担当しているからこそ、知見を踏まえた標準的な型を作ることができるわけです。
変化する市場の中で、品質と収益性を同時に追求する
近年のインフレはコストにどう影響していますか
標準的な原価単価も年々上昇しているため、それらが各業務への配賦額や価格設定に適切に反映されているかを見極めるのも重要な管理ポイントです。お客様も近年のコスト上昇環境については十分ご理解いただいており、我々としては説明に努めています。また、今後は生成AIを含めて提供形態が変化していくことが想定されますので、価格も含めて、いかに標準化できるかを引き続き検討していきます。
生成AIによるコスト最適化の検証と、今後の展望
生成AIがコストにどのように影響していくのか、見解を教えてください
市場動向が変わりつつあり、ソリューションにも選択肢が増えています。生成AIの活用により、一部業務ではコスト構造にも変化が生じると考えています。ただし、現時点ではまだ過渡期で、多くのお客様も具体的なイメージを模索されている段階という印象を受けます。私たちはコスト管理のプロフェッショナルとして、まさに今、その実現性をスピード感を持って検証しています。今後、より根拠を持ったデータとして示せると思いますので、ぜひご期待いただきたいです。
