株式会社ベルシステム24ホールディングス（本社：東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO：野田 俊介、以下：当社）は、2023年1月30日、青森県弘前市が主催する性の多様性をテーマとした、事業者向けの『「知る」から始める性の多様性セミナー（以下：本セミナー）』に登壇しました。
本セミナーは、性的マイノリティの当事者が生き生きと働くことができる環境を整えるため、事業者側が必要な対応を学ぶ場として、職場における性的マイノリティに関する基礎的な知識についての講演のほか、LGBTQ当事者社員と共に取り組みを実践している企業の事例として当社が紹介されました。
当日は、企業や自治体、学校関係者など約30名が参加されました。

青森県弘前市では、宣誓書を提出したLGBTQなど性的マイノリティのカップルを結婚に相当する関係として市が認定する「パートナーシップ宣誓制度」を、東北で初めて2020年12月に導入し、現在少数ではあるものの、制度の利用者は着実に増えつつあります。一方で、大都市や大企業と比較して、同性パートナーについての社内規定の改正や性的指向・性表現での差別禁止についての取り決めなどLGBTQ支援の取り組みに遅れを取っている企業等も多くありました。
そのため、弘前市は、市内の企業向けに、LGBTQの活動支援や環境整備などの取り組みを行う意義などについて、理解を深める機会として本セミナーを開催しました。
当社は、これまでもLGBTQフレンドリー企業^*1として、CSR方針・人権方針における、SOGIハラスメント^*2を含めたあらゆるハラスメントの禁止表明や、全社員が受講可能なオンライン研修（Eラーニング）等による社内啓発活動の推進など、職場におけるLGBTQの活躍支援に向けて、様々な施策を行ってきました。昨年、社内ネットワーキング活動『MMMC（スリーエムシー）』のLGBTQ&ALLYコミュニティの活動にて、「札幌市LGBTフレンドリー企業」に登録されていることから今回の登壇となりました。

本セミナーでは、第一部として、青森労働局雇用環境・均等室室長補佐の後藤 方史氏より、「職場における性的マイノリティに関する取り組みについて」と題して、SOGIハラスメントや職場で気を付けるべきことについての講演、第二部として、当社人材開発部ダイバーシティ推進グループの上村 こころと、社内においてLGBTQへの取り組みを推進する佐野 真がパネリストとなり、「性的マイノリティが働きやすい職場環境を考える」をテーマに登壇しました。
当社パートの前半では、青森県弘前大学男女共同参画推進室助教の山下 梓氏がモデレーターを務め、パネルディスカッション形式にて、当社が行うLGBTQ関連の取り組みによる社内の変化など具体例を交えながら紹介しました。後半の質疑では、参加者より多くの質問があり、企業内の困りごとや環境整備を進めていく上でのアドバイスなどを行いました。終了後のアンケートでは、「性的マイノリティの方々が身近にいることを意識して、行動することが大切なことであるとわかった」といった声が多く、95％が内容について満足したとの回答でした。

当社は、「多様な人材が、楽しく、安心して働ける、人に優しい職場（コミュニティー）の創出」を行動理念のひとつとして掲げています。今後も、今回のようなLGBTQを含むマイノリティの方が働きやすい環境整備を目的とした講演会への登壇をはじめ、様々な取り組みにより、当社が事業を通じて培ってきた人材育成の知見を、広く社会に伝えてまいります。